Kiyohiko Ozaki / 尾崎紀世彦

Kiyohiko Ozaki / 尾崎紀世彦
Biography

尾崎 紀世彦(おざき きよひこ、1943年1月1日 – 2012年5月30日)は、日本のポピュラーソング歌手。愛称は「キーヨ」。

デビュー当時は立派なもみあげが、1980年頃にはもみ上げは剃り、代わりに口髭・顎髭がトレードマークで、そのダイナミックな歌唱力から「和製トム・ジョーンズ」と称された。

Kiyohiko Ozaki / 尾崎紀世彦の活躍

東京都渋谷区に男三人兄弟の次男として生まれ、神奈川県茅ヶ崎市で育つ。父方の祖父はイギリス人で、本人は日英クォーターである。幼少の頃からラジオのFENでジャズやカントリー等に親しんでいた。茅ヶ崎市立第一中学校卒業後、YMCA国際ホテル学校へ進学する。

契約した芸能プロダクション東京ハワイアンズが、ジミー時田と同じ所属先という縁でセカンドボーカルとギターで参加する。 アルバム『尾崎紀世彦/カントリー&ウェスタンを歌う』では、演奏を「ジミー時田とマウンテンプレイボーイズ」に在籍した石田新太郎とシティライツが担当した。ジミー時田は、1967年から音楽活動の場をアメリカに移している。

1967年にGSでも活躍したコーラス・グループザ・ワンダースを結成する。初期メンバーは、栗敏夫と朝紘一、尾崎の3人。TBSやNHKのポップス番組に出演し、洋楽カヴァー、テレビ主題歌などをリリースする。

日音の村上司プロデューサー(後の日音・社長、会長)の熱心な働き掛けがあり、1970年8月に「別れの夜明け」でフィリップス・レコードよりソロデビュー。デビューにあたって、「ザ・ワンダース」のリーダー小栗俊雄が歌手を引退、日音に所属し尾崎のディレクターとなった。

1971年、「また逢う日まで」「さよならをもう一度」「雪が降る」「愛する人はひとり」が次々とヒット、出身地・茅ヶ崎ではワンマン・ショー、大阪にて初のソロ・コンサートを開催する。2枚目のシングル「また逢う日まで」が売り上げ100万枚を突破、第13回日本レコード大賞大賞と第2回日本歌謡大賞大賞をダブル受賞する。日本レコード大賞を受賞した際に両手でVサインを、さらにトロフィーを持ち上げて笑顔でVサインをしたパフォーマンスは、今もテレビで流れる名シーンである。

同年、『第22回NHK紅白歌合戦』に白組トップバッターとして初出場する。翌1972年、「ふたりは若かった」「こころの炎燃やしただけで」「あなたに賭ける」とヒットを重ね、「ゴッドファーザー〜愛のテーマ」のカヴァーで、紅白歌合戦に連続出場。1990年にも『第41回NHK紅白歌合戦』に出場している。

1979年、「My Better Life」をリリース。歌謡番組を始めとして『ミュージックフェア』『サウンド・イン”S”』などのポップス番組に出演する。その後も、『青春のポップス』『ときめき夢サウンド』『魅惑のスタンダードポップス』ほか多くの番組で、レパートリーである数々の映画音楽、ジャズを披露。ヒット曲を持ちながらも「ジャンルや時代を超えた、良い歌の世界を直接届けたい」との思いから、スタンダード・ナンバーを中心としたライブ音楽活動を行っている。

2011年4月、公演予定(5月)のコンサートを「病気療養のため中止する」旨、主催者より発表される。翌年5月、度重なる取材・報道に対し「1年以上前から入院している」ことが、親族より明かされた。2012年5月30日、肝臓癌のため東京都内の病院で死去。69歳没。

2012年12月30日、日本作曲家協会より第54回日本レコード大賞特別功労賞が贈られた。

2013年10月1日、「平成25年大衆音楽の殿堂」顕彰者に入選、殿堂入りした。

Kiyohiko Ozaki / 尾崎紀世彦のアルバム

尾崎紀世彦ファースト・アルバム
洋楽カヴァー、全14曲 (CTは「明日に架ける橋」「ラスト・ワルツ」未収録、全12曲)
この胸のときめきを/男の世界/スピニング・ホイール/ラブ・ミー・トゥナイト/思い出のグリーン・グラス/ヴィーナス/明日に架ける橋/太陽は燃えている/レット・イット・ビー/最後の恋/恋はフェニックス/好きにならずにいられない/アンチェインド・メロディー/ラスト・ワルツ

また逢う日まで/尾崎紀世彦セカンド・アルバム
オリジナル6+カヴァー6、全12曲
また逢う日まで/今・今・今/夕やけの誓い/帰郷/おす犬/別れの夜明け/さよならをもう一度/あなたのすべてを/愛のフィナーレ/遠くへ行きたい/忘れないわ/雪が降る

尾崎紀世彦アルバムNo.3〜マイ・フェイバリット・ソングス
洋楽カヴァー、全12曲
シーズ・ア・レディー/夜のメロディー/太陽のあたる場所/酒とバラの日々/イエスタデイ/サバの女王/ある愛の詩/ジョージア・オン・マイ・マインド/ラバーズ・コンチェルト/ハッシャバイ・マウンテン/忘れじの感傷/ジ・エンド

尾崎紀世彦アルバムNo.4
オリジナル3+カヴァー9、全12曲
愛する人はひとり/どうにかなるさ/青空は知らない/ドゥー・ユー・ノー/珊瑚礁の娘/蒼空/忘れていた朝/雨のバラード/おまえと夕陽/めぐり逢い/自由であれば/こころの炎燃やしただけで

KiEYO’72/尾崎紀世彦アルバムNo.5
洋楽カヴァー、全12曲
Speak Softly Love〜 Love Theme From“The Godfather”/Quetions 67 And 68/Till/My Boy/Love Is All/My Way/You’ve Got A Friend/Superstar/An Old Fashioned Love Song/Love/Smack Water Jack/It’s Me That You Need

KIEYO in PERSON 尾崎紀世彦オン・ステージ
リサイタル メドレー含む、全12曲
黒いジャガーのテーマ/愛はひとり/母と子の絆/Hawaiian Wedding Song/枯葉/雪が降る/Love/Proud Mary/時には母のない子のように/あなたに賭ける/My Way/忘れないわ〜さよならをもう一度

しのび逢い
オリジナル11+カヴァー1、全12曲
しのび逢い/いとしの蒼いバラ/すぎし日の恋/若者のすべて/二人では死ねない/愛のみに生きて/あなたに賭ける/五月のバラ/恋人よ帰れ/ララバイ/愛をこめて/君と生きる

・in person KIEYO/尾崎紀世彦“ライブ”
リサイタル メドレー含む、全10曲
黒いジャガーのテーマ/愛はひとり/母と子の絆/明日に架ける橋/枯葉/雪が降る/メドレー・別れの夜明け〜愛する人はひとり〜こころの炎燃やしただけで〜また逢う日まで/ゴッドファーザー・愛のテーマ/マイ・ウェイ/忘れないわ〜 さよならをもう一度

尾崎紀世彦/カントリー&ウェスタンを歌う
カントリースタンダード、全12曲
愛さずにはいられない/Half As Much/Any Time/思い出のグリーン・グラス/Act Naturally/A Fool Such As I/Cotton Fields/Your Cheatin’ Heart/砂に書いたラブ・レター/Release Me/Mansion On The Hill/知りたくないの

LET ME TRY AGAIN 許しておくれ/尾崎紀世彦アルバムNo.8
オリジナル2+カヴァー10、全12曲
許しておくれ/ジョニィへの伝言/愛のワルツ/メリー・ジェーン/ブラザー・サン・シスター・ムーン/この道は遠けれど/愛をもう一度/やさしく歌って/アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー/故郷(くに)へ帰ろう/オーブレイ/帰り来ぬ青春

SCREEN THEME SUPER COLLECTION 尾崎紀世彦
映画音楽、全12曲
星の王子さま/愛は誰の手に (ゴッドファーザー PART II) /マイ・スィート・レディー/フォロー・ミー/ロミオとジュリエット/幼き友へ/タワーリング・インフェルノ (愛のテーマ) /セルピコ(愛のテーマ) /追憶/おもいでの夏/愛の潮風 (ダブのテーマ) /見果てぬ夢 (ラ・マンチャの男)

・尾崎紀世彦ポピュラーアルバム
洋楽スタンダード、全16曲
慕情/フィーリング/マサチューセッツ/カントリー・ロード/想い出のサンフランシスコ/アイブ・ゴッタァ・ビー・ミー/セインド・イン・ザ・クラウンズ/ユール・ネバー・ファインド・アナザー・ラブ・ライク・マイン/シング/イフ/ホリディ/ドック・オブ・ザ・ベイ/見果てぬ夢/太陽を背にうけて/花のサンフランシスコ/アイ・ライト・ザ・ソング
・尾崎紀世彦ポピュラーヒッツ
洋楽スタンダード、全16曲 (尾崎紀世彦ポピュラーアルバムと同じ収録曲)

尾崎紀世彦/風のグラフィティー
大野雄二プロデュース、オリジナル全10曲
風のグラフィティー/Lonely Again/お嬢さんお手やわらかに/Only Yeaterday/子猫と酔いどれ/季節風/ニューヨーク・バラード/OK/遥かなる孤独/My Better Life

KIYOHIKO OZAKI MEMORIES OF SUMMER LOVE
Jimmie Haskellプロデュース、オリジナル全10曲
Memories of Summer Love (Instrumental)/サンシャイン・ラバー/別れて愛して/夜明けの恋人/マリア/サマー・ラブ/Love Affair/だけど愛は/愛は奇蹟/Tonightさよなら

・ ゴールデン☆ベスト 尾崎紀世彦